噛む力
高齢者になると歯の健康を維持するということは食生活、日々の会話においても重要なことです。
日本でも高齢者の多い新潟県では、健康な人が多く高齢者の中で80歳を超えた年齢の人の中で、歯が20本以上維持している人が多く存在しています。
歯が多く残っている状況ならば、色々な食べ物を自分の歯で噛むことが可能になります。
噛む力があることは、口を多く動かすことができるので、脳に血流が盛んに送られることが脳の活性化につながると言われています。
また、健康な歯で食べ物をしっかり噛むことが、歯を支えている歯根膜を刺激することになります。
この刺激は三叉神経に伝わることで、脳全体が刺激されます。
特に前頭葉の血流量が増加することは、人の認知機能が活性化に繋がる場合があります。
噛み合わせ
自分自身の大切な歯を失ってしまうと噛み合わせが悪くなることがあります。
下顎がずれることで不安定な状態になると体のバランスを崩す恐れがあります。
バランスを維持することが難しい状態だと歩く速度も自然と遅くなることもあり、
上手に歩くことができないと、歩くこと自体が嫌になりやめてしまう、
そして足の筋肉の利用が少なくなってしまうことに陥ります。
これらの状況を改善するためにも歯を維持することが必要となりますが、歯を失ってしまったならば必ず入れ歯等を用いて欠損している部分を補うことで正しい噛み合わせを取り戻すことが必要となります。
食事と歯の健康
食事の時によく噛むことが、多くの唾液が分泌されることで虫歯の原因となる食べかすを洗い流すことができますし、顎の運動にもなります。
現代の平均的な1食の咀嚼回数は600回以上ですが、高齢者の中でも健康的な長寿の人は1,000回以上咀嚼する人が多くいます。
携帯やテレビを見ながらの食事や早食いは、目や舌などから入ってくる情報が欠乏し、脳が満腹感を得る妨げとなります。食事の時は食事のみに集中して、食材の味を感じながらよく噛んで食べましょう。
ちえの輪卵油
また高齢者になる程、ながら食べにも注意が必要です。
よそ見しながらの食事は、咀嚼回数も少なくなり、喉への詰まり、また誤飲に繋がる恐れもあります。
一方で、家族や友人と食卓を囲み、話をしながらの食事は、食事がとても有意義な時間になりますし、ゆっくり時間をかけて食べることにも繋がります。
楽しく、充実した食生活を健康な歯と共に送りたいですね。