熱中症
熱中症は、屋外だけでなく室内でも高温や多湿等の原因によっておこる病気です。
日射病と異なるのが室内でも発症する病気なので、屋外でないからといって室内であっても注意が必要となります。
熱中症については日常生活を中でぼけてしまう非労作性熱中症と仕事をしている時はスポーツの途中などの活動をしている時に起きる労作性熱中症があります。
現在の熱中症は3つのⅠ度の軽症な熱中症、Ⅱ度の中等の熱中症とⅢ度の重症な熱中症に分類できます。
この症状の違いによって対応が異なることになります。
Ⅱ度以上の症状に該当する場合には病院に行くことが必要となります。
高齢者の熱中症
65歳以上の高齢者の場合には、熱中症に注意することが必要となります。
高齢者の場合には日中の暑い炎天下の中だけでなく室内でも、また時間が夜であっても発生しております。
家族が常に同居しており周りにいる場合には、暑いときには発生してしまう危険性が高いと考えて日ごろから注意することが必要です。
高齢者が熱中症になってしまう原因は様々な状況がありますが、次のような症状や状況により熱中症になってしまうことが多いです。
高齢者の場合には若い世代に比べると体の中にある水分量が低いため、脱水症状を起こしやすい状態にあります。
排尿するときに体の老廃物を排出しますが、この時に多くの尿が必要となるので、体内の水分が不足することになります。
高齢者になると暑さを感じにくいと言われております。
暑さを感じにくい体質をなっており気がついたら熱中症になってしまう状況があります。
通常、人の体は暑さに対する体温調整機能が正常に働くことで体の熱を放出することが可能となります。
しかし、高齢者の場合には上手に体温調整を行うことが難しいため、体の中に溜まった熱を排出するのが難しくなるため、体の循環機能の負担が大きくなります。
体の様々な症状以外にも熱中症になりやすい状況にあるのが高齢者の中でも我慢や無理をする人たちです。
高齢者の中には、周りに迷惑をかけたくない、体を冷やすのが嫌な人、夏は暑いものなので、多少は我慢する必要があると考えてしまい無理な状況を作ることで、熱中症になってしまいます。
昔に比べると現在の熱中症になりやすい状況では真夏日や熱帯夜の増加が著しいです。
今までと同じような夏の過ごし方をしていると、大変危険な状況に陥ることがあります。
熱中症対策
熱中症にならないために高齢者の人たちが注意すべきことがあります。
こまめに水分補給を行うことで体の水分量を多く維持することが必要です。
部屋の温度を把握するとともに部屋の風通しをよくして、状況によってはエアコンを利用して部屋の温度調節を行うことが必要となります。
また、暑さ対策として涼しい服装で過ごすことも必要で、部屋直射日光から防ぐためにすだれやカーテンを利用することも暑さ対策の方法となります。
暑さに慣れることも必要で、1日中部屋におらず外出して外の暑さにも慣れておくことが必要です。
このときには無理のない範囲内で行う習慣を付けることになります。