日本の各所で深刻な高齢化社会について議論が行われていますが、高齢化社会が問題となっているのは日本だけなのでしょうか。高齢化社会について考えてみると、先進国ほど深刻な高齢化現象に悩まされているといえます。
なぜならば、同じ高齢化現象であっても、先進国の場合は高齢化によって受けるダメージが大きいのです。世界の先進国は日本だけではなく、アメリカや欧州諸国、スウェーデンなど様々な国があります。
高齢化に悩むのは世界共通
日本と同様に深刻な高齢化社会に悩まされているのが欧州諸国で、この問題に日本と共同で対策していこうと日本とEUが共同で行うシンポジウムなどが開催されているのです。
これらの場では様々なことが議論され、今後共同でどのような対策を行っていくのかなど具体的な案が出されています。日本とEUの議論で注目されているのが、生産年齢人口以外の人達で、つまりは高齢者をなんとかして社会の戦力にできないか、ということが考えられているのです。
高齢者が社会の戦力になれば、国力の低下は免れますし、高齢者だけが持つ知識や技術力の若者への継承など独自もメリットも考えられます。
日本とEUが共同で行っている高齢者対策のポイントは、若者と共に高齢者も豊かに暮らせる国というものです。
■EUMAG内のEUと日本が導く高齢化社会への対策インタビュー
日本はアメリカに追随するかたちで経済成長してきましたが、そんな一番の経済成長を遂げた国であるアメリカの高齢化社会の現状はどのようなものなのでしょうか。
アメリカも日本と同様に深刻な高齢化社会が訪れようとしていて、特にベビーブーム世代が65歳以上になる2010年以降からの高齢化の速度には凄まじいものがあります。
アメリカには在宅介護を国が支援するようなシステムが取り入れられていますが、これらのシステムも急激な高齢化の影響で問題点が見られるようになってきました。
国便りの福祉サービスは国を疲弊させる結果になってしまうので、国の財源に頼らなければならない福祉をどう改善していくかが重要になっていくでしょう。
スウェーデンでさえも高齢化社会が問題
社会保障が充実している国といえばスウェーデンを思い浮かべる人も多いかと思われますが、そんなスウェーデンも高齢化社会に悩まされる国なのです。スウェーデンは社会保障の充実なども相まって世界屈指の長寿大国としても知られています。
しかし、逆にこれが高齢化を進める原因にもなってきていて、以前より高齢化が国の問題点となっていました。しかし、それに対応するための政策も早くから行われていて、だからこそ国民全員が対象となるような社会福祉サービスが実現できるのです。
ただ、全く問題点がないというわけではなく、質の高い介護サービスを提供するがために、それを実施できるケアワーカーが不足したりもしています。
このように世界に目を向けてみると、超高齢化社会に悩む国は日本だけではないことがわかります。多くの国では深刻な問題として高齢化社会に対して意欲的に取り組んでおり、EUと日本の共同対策などに見られるよう、国境をこえた対策が行われる例も見られるのです。
■EUと日本の取り組み
EUと日本が共同で行う取り組みについてご紹介します。
■アメリカについて
アメリカの高齢化社会も深刻な現状があります。
■スウェーデンについて
スウェーデンのような長寿大国についてご紹介します。