高齢者に増える「ペット依存」

ペットブーム

一人暮らしの家庭になるとペットと同居する機会が増えています。
同居する家族がいないため寂しさを紛らわすためにペットと同居することになります。

昔のようにペットといえば、犬や猫が一般的でしたが最近では犬や猫以外のペットを飼う人たちも増えています。
また、今までペットを飼っていた事がなかった世帯である高齢者の人たちもこペットを飼う人が増えてきています。

飼育が難しくない動物であれば高齢者の人でも容易にペットを飼うことが可能だからです。
また、高齢者の世帯になると一戸建て住宅に住んでいる人が多いので、ペットを飼うことも容易になっています。

核家族化

現在の家族構成は、以前のように二世帯または三世帯の同居があった時と大分変化しています。
世帯を超えて住んでいる状況ならたとえ二世帯住宅であっても高齢者の家族と会話を交わす機会がありますが、最近では核家族化が進むことで高齢者の家族と同居をしない家庭が増えています。

嫁姑問題がありますが、世代を超えた家族が同居していることで特に高齢者の家族と会話を交わすことができるので、ペットを飼う高齢者の家族が少ない状態が現在では変化しています。
原因として核家族化が進むことで高齢者の家族と同居をしないことが増えています。

このため高齢者の家族が寂しさを紛らわすためにペットを飼うことが増えています。
ペットを孫や子供がわりに飼うことで日々の生活に楽しみを見つけることができます。

このため高齢者の家族がペットを飼いペット中心の生活を過ごすことになります。
この中心の生活が続くことでペットに高齢者の家族が依存していくことになります。
これは、子供や孫の代わりをペットに求めるために起こる現象だといえます。

また、現在では昔のように近所付き合いを頻繁に行わないのが当たり前の様になっています。
昔では一人暮らしの高齢者であっても近所付き合いが続いていることで寂しい気持ちがなく近所で和気あいあいと生活していましたが、現在では事情が異なっています。

今の街での近所付き合いはほとんど皆無の状況だといえます。昔なら町内会に入ることや近所付き合いを行っていましたが今ではこれらのお付き合いを断っている家族が多いです。
このため高齢者の家庭は、ペットに依存していくことになります。

医療技術と介護

現在の家庭状況では、介護が必要でなければ二世帯以上の同居は行わないのが当たり前の世の中になっています。
また、介護が必要な家庭であっても子供世帯と同居をせずに生活している高齢者が増えています。

これらの寂しさを紛らわすためにペットと同居することになります。
また、医療技術の進歩により平均寿命が延びることで高齢者の夫婦ではなく高齢者の1人で生活する家庭が増えています。
連れ合いに先立たれることで1人で生活することを余儀なくされるからです。